- 理由：
- 特に熱めの湯に入浴するときは、いきなり全身浴（どっぷり肩まで浸る）をすると、熱の刺激も大きい上に、水圧で全身の血管や肺が圧迫され心臓に急な圧力がかかります。高齢者、心血管系、呼吸器系に異常のある人には刺激が強い入浴姿勢です。入浴の初期は水の圧力が胸部にかからない半身浴からです。（図）
入浴初期にからだに異常が起き、意識がなくなるようなとき、全身浴をしていると身動きが取れず、水没してしまうおそれも高くなります。
水圧は水の深さに比例します。深ければ大きく、浅ければ小さいので、身体をなるべく水面に近づければ、それだけ身体にかかる圧力は小さくなります。
一般財団法人日本健康開発財団は、温浴施設の開発・普及、総合健診センターの運営など、国民の“健康・生きがいづくり”を基本テーマに、研究調査・健康増進・健診事業に取り組んでいます。
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- Q2 なぜ、半身浴から全身浴？
Q2 なぜ、半身浴から全身浴？
A 入浴初期に身体にかかる水圧などの影響を軽くするためです。
- 方法：
- 入浴の初期は、浴槽内の段に腰掛けると半身浴となります。2〜3分この姿勢で身体を湯に慣らしてから、腰をずらすと浮力で身体が浮きます。浴槽の縁を枕に、手足を伸ばすと身体は浮いて水面に近づきます。縦に蹲って浸る全身浴より、この浮き身の姿勢は、水圧から解放されてリラックスされます。
- 注意：
- 浴槽が広い場合は浮き身浴。狭い場合は半身浴からはじめ、時々肩まで浸る全身浴をおこなうとよいでしょう。
同浴者に迷惑を掛けないように注意します。
