こんな入浴法も楽しんでみたい

全国の温泉地には特徴のあるさまざまな入浴法があります。ここではちょっと変わった入浴法もご紹介。それぞれ異なる効果が得られるので、体質や体調に合わせて試してみましょう。

打たせ湯 ~肩や腰などのコリや痛みに~

高い所から落下する湯をあて、水圧と温熱で患部の筋肉をほぐします。立ったり座ったり、タオルをあてたりして心地よい圧力がかかるように調節を。スペースがあれば横になって腰にあてても効果的です。

ポイント

1か所5分、計15分くらいが適当です。

ご用心!

うたせ湯が強すぎたり、長時間あてすぎたりするとかえってコリがひどくなることがありますので注意しましょう。また、痛みの種類・原因によっては、痛みがひどくなることがあります。その場合はすぐに中止してください。

蒸し湯 ~ゆっくり入浴できる~

温泉の蒸気を利用して体を温めるので、静水圧による体への負担がかかりません。小部屋に高温の温泉から立ち上る湯気を引き込む一般的なスタイルのほか、箱に首だけ出して入る「箱蒸し」や、お尻だけに湯気をあてて痔を治す「痔蒸し」なども。

ご用心!

静水圧による負担はありませんが、温熱効果が強いため、心臓や肺に疾患のある人は避けましょう。浴後は水分補給を忘れずに。また、水蒸気を吹き込む「スチームバス」は短時間にしましょう。

持続湯 ~時間をかけてリラックス~

34~37℃のぬるま湯に2~3時間(またはそれ以上)、手足を伸ばしゆったり入浴します。ぬるい湯は血圧、心拍数など体への負担が軽く、また副交感神経を刺激するので心身が休まります。

砂湯 ~体がよくあたたまる~

海岸に湧く塩化物泉で温められた砂の中に寝る蒸し湯の一種。砂の重みと温熱で血行をよくし、筋肉をほぐします。塩化物泉は湯冷めを防ぐ作用が強く、体がよく温まります。

ポイント

1回10~15分くらいが適当です。最近は美肌、痩身に効くと女性に人気です。

あわせ湯 ~刺激と癒しの合わせ技~

刺激の強い泉質と、刺激の弱い泉質の両方に入浴します。「刺激」と「緩和」を併用することで、皮膚病やアトピー、水虫(白癬症)などに効果があります。

刺激の強い泉質…酸性泉
刺激の弱い泉質…硫酸塩泉または単純温泉

泥浴 ~ねっとり美肌効果~

温泉成分を含んだ泥に入ります。泥は体に熱さを感じさせないので長く入浴でき、温泉成分がよく吸収されて芯から温まります。また美肌効果も得られます。