「泉源から湧き出した温泉を加熱したり、殺菌のための塩素などを加えたりせず、井戸水、水道水、沢水などを加えていない状態で、浴槽に直接注入し、溢れた湯は流れ出すままに捨てる。これが(源泉100%かけ流し)の本物の温泉である」と、ものの本にかかれています。しかし、泉源から湧き出すのは温泉ではなくて「鉱泉」であり、この鉱泉を分析した結果、「温泉法」により温泉と冷鉱泉にわけているのです。
「温泉分析表」の数値と浴槽内温泉水の含有成分の数値は変化しています。成分が変化したから、また、循環ろ過したからといって鉱泉の温熱効果は変わりません。数値の変化は、温泉科学的に問題はあるでしょうが、保健医学的に人の体に大きな影響はないということです。
衛生管理の面から見ると、「かけ流し」の浴槽は、ある部分は常に流水で洗われているものの、壁面、底部などには(ぬるぬるした場所)があります。清潔とはいえません。